34歳、一児の母です。私がまだ小学生で大阪に住んでいたころ、共働きで普段は忙しい両親が年末に「せっかくだからみんなでディナーをしよう」といいました。両親と兄の4人でおしゃれをして、梅田のちょっと高級なレストランに行きました。
街中はまだイルミネーションが飾ってあり、父の実家への帰省土産やお正月の準備をするため、デパートへ買い物に行ったりして、いつもとは違う特別な気分でした。
年末にレストランで特別ディナー、注文したのは大好物のカニグラタン
レストランに着き、入り口でコートを預かってもらったり、ウェイターに椅子をひいてもらったり、特別なディナーで私はワクワクしていました。家族がコース料理を頼む中、カニが大好きだった私はカニグラタンを注文し、料理が運ばれて来るのをすごく楽しみに待っていました。
カニグラタンはとてもおいしそうでした。私は目が輝いていたと思います。グラタンの上に大きなカニの身が乗っていて、カニの身たっぷりのグラタンでした。料理はとてもおいしくお店も高級感があって、家族揃っての食事をみんな楽しみました。
美味しかったディナーを終え、車酔いをする私のためにいつもは電車で帰宅するところを、疲れていたのかスペシャルな気分だったのか、その日はタクシーで帰宅することになりました。ところが、タクシーに乗った早々私は気持ちが悪くなり、ぐったりして冷汗が出てきました。
カニグラタンを食べたせい?発熱や嘔吐で楽しい計画は全てパァ
母にもたれかかると、カニグラタンが胃から上がってくるのを感じました。タクシーを降りると同時に、おいしく食べたはずのカニグラタンを私はすべて吐いてしまい、あまりの気分の悪さにしゃがみ込んで動けなくなってしまいました。
父に抱きかかえられながら帰宅し布団で寝ていると、どんどん寒くなってきて熱を計ると39度。そのまま年末もお正月も寝込んだまま、過ごすことになってしまいました。友達と予定していた少し遅めのクリスマスパーティー、家族で行く初詣、神社で買う天津甘栗とベビーカステラ、父の実家への帰省。
すべての予定がなくなり、「カニグラタンのせいだ、二度とカニグラタンなんか食べない!」と言って、泣いたのを今でも覚えています。
カニグラタンのトラウマ?!クリーム系料理やケーキまで苦手になっちゃった
カニグラタンを食べて具合が悪くなってから、カニグラタンだけでなくクリーム系パスタやドリアなど、ホワイトソースを使った料理も嫌いになってしまいました。加えて、バターを使った料理も苦手になり、ケーキやフランス料理までも苦手に・・・。
挙句の果てには、甲殻類アレルギーまで出てしまい、今でも「あのとき、カニグラタンを食べていなければ私の人生はもっと楽しかったのかな…」と思うことがあります。カニグラタンを食べて悔やんでいる私ですが、もともとカニは大好きだったので、いつか娘にも美味しいカニを食べさせてあげたいなと思っています。